今年は心なしか、時が経つのがいつになく早く感じられます。慌ただしい年の瀬、皆様いかがお過ごしでしょうか。
先日の室内楽演奏会の記事で年内は終わりにする予定でしたが、もうひとつだけ。
先月下旬には友人に誘われ、カレリア映画の上映会に出かけてきました。 フィンランド南東に位置するカレリア地方の伝統、言語そして文化を継承し広める目的で制作された短編映画です。全部で3作からなり、今回は第1作、第2作が上映されました。
それぞれ婚礼と葬儀という伝統儀式をテーマにした2つの映画の中では、少数言語であるカレリア語が話され、美しい伝統衣装も象徴的に使われていました。映像や音楽、ストーリー性のある表現のどれもが美しく、とても心を動かされました。
どちらの儀式においても「現世と来世を行き来する」概念があり、日本のそれとどことなく似ていると感じました。どこの国においても、古来からの伝統儀式はそのような概念と結びついているのかもしれませんね。
現在制作中の3作目は来年フィンランドで公開、日本では再来年頃公開される予定だそうです。ご興味のある方、是非ご覧ください。
https://ja.karelianfilms.com/