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2022/12/27

カレリア映画上映会

今年は心なしか、時が経つのがいつになく早く感じられます。慌ただしい年の瀬、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日の室内楽演奏会の記事で年内は終わりにする予定でしたが、もうひとつだけ。

先月下旬には友人に誘われ、カレリア映画の上映会に出かけてきました。 フィンランド南東に位置するカレリア地方の伝統、言語そして文化を継承し広める目的で制作された短編映画です。全部で3作からなり、今回は第1作、第2作が上映されました。

それぞれ婚礼と葬儀という伝統儀式をテーマにした2つの映画の中では、少数言語であるカレリア語が話され、美しい伝統衣装も象徴的に使われていました。映像や音楽、ストーリー性のある表現のどれもが美しく、とても心を動かされました。

どちらの儀式においても「現世と来世を行き来する」概念があり、日本のそれとどことなく似ていると感じました。どこの国においても、古来からの伝統儀式はそのような概念と結びついているのかもしれませんね。

現在制作中の3作目は来年フィンランドで公開、日本では再来年頃公開される予定だそうです。ご興味のある方、是非ご覧ください。

https://ja.karelianfilms.com/

 

2022/12/12

室内楽演奏会が終わりました

去る12月10日、横浜市の瀬谷区民会館にて、県央音楽家協会主催の室内楽演奏会に出演いたしました。同協会の弦楽器奏者3人と、モーツァルト(1番)とシューマンそれぞれのピアノ四重奏曲を演奏しました。

どちらもなかなかの大曲でしたが、リハーサルの回数も多くありませんでした。当日は楽屋の暖房が故障したりとハプニングもありましたが、最後には和やかな雰囲気の中、無事に終えることができました。

実は3人以上での本格的な室内楽に取り組んだのは久しぶりで、留学中の室内楽科以来でした。素敵な音楽家の方々と名曲を演奏できたこと、嬉しく思います。

アンコールでは、アンダーソンの「クリスマス・フェスティバル」を抜粋でお楽しみいただきました。

企画の朝倉さん、メンバーの皆さん、譜めくりの大西さん、スタッフの皆さん、そしてお忙しい中お越し下さった方々、ありがとうございました。

これで年内の演奏会は全て終了しました。来年に向けて、少しずつ準備を始めていきたいと思います。

 




2022/12/02

日本・フィンランド新音楽協会 講演会・演奏会に出演しました

11月28日、コロナ禍を経て2年ぶりの開催となった日本・フィンランド新音楽協会による講演会・演奏会が終了いたしました。

講演会では、国士舘大学准教授の石野裕子先生にご登壇いただきました。第二次世界大戦中、フィンランドではロシアとの2度にわたる戦争(冬戦争、継続戦争)があり、その記憶が現在に至るまでどのように継承されているか、また現在のウクライナ戦争との比較についても、大変わかりやすくお話いただきました。

後半の演奏会では、戦争の時代に作曲された様々な作品が演奏されました。私はヴァイオリニストの片見悠さんと、アーレ・メリカントの「前奏曲」を演奏しました。継続戦争の真っ只中に作曲され、彼自身も苦境に悩まされてきましたが、それを微塵も感じさせない、力強い曲です。

今回は微力ながら、企画から携わらせていただきました。素晴らしい演奏家の皆様と、無事に終えることができたことを嬉しく思います。

お越し下さいました皆様、ありがとうございました。