11月28日、コロナ禍を経て2年ぶりの開催となった日本・フィンランド新音楽協会による講演会・演奏会が終了いたしました。
講演会では、国士舘大学准教授の石野裕子先生にご登壇いただきました。第二次世界大戦中、フィンランドではロシアとの2度にわたる戦争(冬戦争、継続戦争)があり、その記憶が現在に至るまでどのように継承されているか、また現在のウクライナ戦争との比較についても、大変わかりやすくお話いただきました。
後半の演奏会では、戦争の時代に作曲された様々な作品が演奏されました。私はヴァイオリニストの片見悠さんと、アーレ・メリカントの「前奏曲」を演奏しました。継続戦争の真っ只中に作曲され、彼自身も苦境に悩まされてきましたが、それを微塵も感じさせない、力強い曲です。
今回は微力ながら、企画から携わらせていただきました。素晴らしい演奏家の皆様と、無事に終えることができたことを嬉しく思います。
お越し下さいました皆様、ありがとうございました。