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2019/10/05

絵の中の楽譜 - 音楽家が気になることその2


よくポストカードやイラストに、楽譜がモチーフとして使われていること、ありますよね。それらを見かけると、つい「何の曲だろう?」と、その楽譜を読みたくなってしまいます。

モーツァルトなどの誰もが知る名曲のこともあれば、全くもってでたらめなこともあります(笑)

例えば下のチェロの絵。左上と右下に楽譜がコラージュされていますが、ここではベートーヴェンのピアノソナタ24番、25番、29番(ハンマークラヴィーア)が使われています。
(Rosina Wachtmeisterという方の作品で、私が大好きな画家のひとりです。よく猫をモチーフにした作品を描いています)


 (出典: art.com)


そして、こちらのポストカード。

(出典: www.happypostcards.de)

「雨の旋律」という何とも素敵なタイトルですが、使われている楽譜は…
 
ラヴェルのスカルボ。


月夜に照らされた部屋のなかで転げ回り、笑い声を立て、最後は天井高く伸びたかと思うと半透明になって、不意に消えてしまう…という悪戯好きな妖精。
ピアノ曲の中でも難曲中の難曲として知られています。

意図して選んだ楽譜ではないにしろ、イラストとのギャップに思わず笑ってしまった1枚でした。