よくポストカードやイラストに、楽譜がモチーフとして使われていること、ありますよね。それらを見かけると、つい「何の曲だろう?」と、その楽譜を読みたくなってしまいます。
モーツァルトなどの誰もが知る名曲のこともあれば、全くもってでたらめなこともあります(笑)
例えば下のチェロの絵。左上と右下に楽譜がコラージュされていますが、ここではベートーヴェンのピアノソナタ24番、25番、29番(ハンマークラヴィーア)が使われています。
(Rosina Wachtmeisterという方の作品で、私が大好きな画家のひとりです。よく猫をモチーフにした作品を描いています)
(出典: art.com)
そして、こちらのポストカード。
(出典: www.happypostcards.de)
「雨の旋律」という何とも素敵なタイトルですが、使われている楽譜は…
ラヴェルのスカルボ。
月夜に照らされた部屋のなかで転げ回り、笑い声を立て、最後は天井高く伸びたかと思うと半透明になって、不意に消えてしまう…という悪戯好きな妖精。
ピアノ曲の中でも難曲中の難曲として知られています。
意図して選んだ楽譜ではないにしろ、イラストとのギャップに思わず笑ってしまった1枚でした。